柔之術 武芯館

- 体のバランスで身を守る護身術 -

基本の動きは、すべて準備運動の中にあります

 

動きの基本となる感覚はすべて準備運動の中に含まれています。だからといって、“しっかりやらなければ”と気負う必要はありません。

 

柔軟体操で気持ちよくなる程度に体をほぐしながら、肘、肩、胸郭、肩甲骨、腰、骨盤といった全身が連動している感じや、体内の重心移動(上下)を何となしに感じていただければ大丈夫です。

 

感覚稽古に大切なのは気づくこと、感じること。自転車に乗れるようになったときのバランス感覚のような感じです。防御や打撃、投げといった個 別具体的な技を行うときは、動きに集中してしまって、感覚に気持ちを向けることが難しいです。なので、準備運動のときにじっくり感覚を味わっていただけれ ばと思います。

 

実は、稽古の八割は最初の十五分に終了しています。技の稽古は、準備運動の感覚を応用した例であり、具体的な動きや技を通して感覚の意味(使 い方)の理解を深めるためのもの(そのまま護身のための技として使えます)。準備運動が少しずつ体に馴染んでいくことで、自然と技や動きが上達していきま す。