柔之術 武芯館

- 体のバランスで身を守る護身術 -

稽古の成果は、年輪が増えていくように蓄積されていく

 

以前にもお話しましたが、武芯館では技や形を覚えることよりも感覚稽古を大切にしています。

 

基本の体操で動くときの感覚を養い、その感覚を応用して具体的な技を行う。稽古の内容はそれほど変わりませんが、感覚が蓄積されることにより技のキレや動きの質が変化して、成長とともに新しい発見(気づき)をしていただけるように毎回のレッスンを行っています。

 

それは“前の状態があっての今”を繰り返すこと。木の年輪が同心円状に数を増し、幹が太くなって大木になっていくように、気づきの上に新しい気づきを少しずつ重ねていくこと。

 

そうした積み重ねの結果、動きの見本を見ただけで「こういう感じかな?」とあたりがつくようになりますと、自分のイメージで動いても無理無駄 のない技になります。具体的な技や動きは、幹から派生する枝葉、そこに咲く花、実る果実のようなもの…最終的にどういった技がしっくりくるか(どう幹を装 飾するか)は個人の感性にあったものになっていきます。

 

4月から始まりまして8ヶ月。「ここからこう動いたらどうだろう?」という遊びが心が出てきましたので、一つの動きに固執せず(固まらず)に各々の感覚にしたがって色々試してみてください。

 

実戦においてとっさの反応で動きますと、今までやったことがない動きだったりします。けれど、それが相手の状態を感じて一番マッチした動きになっていますので、色々試すことはより実戦に近い形での稽古にもなります。