柔之術 武芯館

- 体のバランスで身を守る護身術 -

ハンマー投げの遠心力

抜き足・差し足・忍び足。足さばきによる身体の転回は、掴まれた状態では、投げ技になります。崩しから極めや投げへの歩法。足踏みしながらのターンで、ハンマー投げのような遠心力が働きます。 自分の重みと相手の重みでバランスする感覚。自分中心でもなく…

抜き足・差し足・忍び足の3拍子

意味や由来は諸説あります。武術の歩法、防御から反撃の足さばきの流れがその一つです。膝の抜き、脚の曲げ伸ばし、体重の移動。古流の武術で、袴に隠れて見えない部分です。 初動を見て抜き足 攻撃に合わせて差し足 硬直に反撃で忍び足 抜き足・差し足・忍…

天秤の中間で合掌

坐骨と尾骨で前後の傾き、腕のねじりでコントロールする感覚。まず、前後の中間、天秤がバランスしてる状態を作ります。手のひらを合わせて合掌、頭が真上に引っ張られるイメージで立ちます。 合掌の手から、 水をすくう手の形にしながら尾骨で座る。 合掌の…

腕の上下と尾骨、左右と座骨

両腕の開きと骨盤の傾き、 2つの連動で防御するレッスンです。 尾骨で坐りながら、両腕を上下に開く。 座骨で屈みながら、両腕を左右に開く。 尾骨と座骨、得意な感覚は人それぞれですので、 しっくり感じる方で防御を行ってください。

「座る(尾骨)」から「屈む(坐骨)」への移行

腕を体の前で上にあげながら座る感覚は、尾骨で軽く腰かける感じです。腕の上下と尾骨の角度が連動、首でうなずき頭部が傾く、猫背気味な姿勢になります。 尾骨で軽く座った状態から、さらに、腕を左右に広げながら屈む(かがむ)動作へ繋げます。座るから屈…

イスに腰掛ける感覚で防御

腰の高さのテーブル、その下に腕を平行に差し込む動作。肘をテーブルよりも下げるためにしゃがむ姿勢は、腰が落ちる感覚がポイントです。イスに座るようにして、後方へ下がりながらお尻が落ちる状態。そこから両腕でバンザイ。 腰は下へ 腕は上へ 防御の腕を…

肘の感覚でしゃがむ

肘の動きで体をコントロール、前回は左右の体重移動でした。 今回は、上下の体重移動です。 肘の感覚でしゃがむ動作。 腰ぐらいの高さのテーブルをイメージしてください。 腕をテーブルの下に入れて、水平に腕を添える、肘の動きを感じてください。飲み物を…

留まらない体重移動

円を描く手の動き、 腕とバランスしながらの体重移動。 踏んばらず、留まらず、止まらず、 左右の往復が続きます。 動きはじめとおわり、始点と終点を作らない。 技と動作、歩くことにつながります。

両手と体幹のシーソー

手を回しながらの防御。体をどっしり土台のように固定させてはいません。腕を回しながら体幹は上下左右に揺れていて、体重移動を行っています。腕と体のバランス、対になる動作がポイントです。 たとえば、しゃがむ動作。バンザイしながら両手をあげて、膝を…

防御しながら歩く

腕で防御しながらの歩法。 腕を回しながらの足さばきです。 最初は歩かずに、 左右の足の上を体重移動。 片手で大きく円を描きながら、 左右交互に踏みます。

ボウリングの球を「肘」で抱える

手首を掴まれての手解き。 肘を落として、腕を縦にします。 ボウリングの球を抱っこするイメージで、 肘で重みを抱える感覚がポイント。 両腕で抱っこするように、 腰を落としながら肘を下げます。

防御の接点と時間をコントロール

点の防御、線の防御、そして、螺旋の防御。 相手の攻撃、相手の腕に触れてる時間が増えて、 段階ごとに防御の時間が長くなります。 点で触れる 線で転がる 螺旋で擦(さす)る 皮膚で相手を感じながら、防御の接点が変わる。 接点と時間を意識しながら、 防…

腕を転がすように防御

相手との接点、圧力をキープしたまま、 腕を転がすように回します。 中指から薬指へ、薬指から中指へ 始点と終点、指を意識してください。 腕の張りを指でコントロールしながら、 自分の腕を転がすように防御する感覚です。

中指から薬指への変化

中指を曲げて防御を固くする方法。 腕の外側に力が入る感覚がポイントです。 中指から薬指へ、 曲げる指を変えることで腕の張りが変化します。 2本の指でスイッチング、上下左右を片手で防御。 中指と薬指の意識で、素早くガードを切り替えます。

中指でつくる前腕の張り

両腕で頭をガードするポーズ。 防御の腕の張り、中指を曲げる意識で作ります。 前腕の外側、肘の付け根あたりの指伸筋を触りながら、中指を軽く曲げます。グーパーする感じではなく、中指だけを第二関節から曲げて、何かにひっかける感覚です。 指伸筋が少し…

右手を支える左手

押された分だけ押し返す感覚は、両腕での防御です。 右手の防御で触れた力を、左手で受け止める。 左手を壁につけて、右手で相手を押す。 左腕の伸縮を、右腕に伝える感覚。 右手を支える左手。 支える土台は、逆の腕です。

押された分だけ押し返す感覚

守りの手を作った腕。 相手の攻撃を受け流すポイントは、 押された分だけ押し返す感覚です。 両腕をクロスしての練習、 右手で左手を押す、 押された左腕は右腕を押し返す。 筋肉の伸縮を、 秤のバネようなイメージで感じてください。

守りの「手」を作る

片手合掌での防御。 胸骨の受け止めと同時に、 相手と接点となる「手」を作ります。 グーとパーの中間、緊張と弛緩の中間、 守りの「手」の感覚レッスンです。 張り過ぎず、緩すぎず、 軽くて柔らかいゴム毬を潰さないように、 片手で優しく握るようなイメー…

片合掌の防御

胸骨を落として、手のひらに圧力をかける防御。腕の力ではなく、体幹の筋肉と重みで攻撃を捌きます。腕はサスペンションのようなイメージ。手の圧力を胸骨で受け止める感覚です。 脇を開いた合掌の状態から、肘を下げ、両腕をねじり、手の甲をあわせます。両…

胸骨を下げて、重みをのせる

尺骨と胸骨の連動で、 重みをコントロールする感覚レッスンです。 両腕の手首を内側にねじりながら、親指を下にします。 このとき、尺骨→鎖骨→胸骨の順でねじる感じがポイントです。 腕を下げながら胸骨が落ちる状態で、 防御の手に重みを乗せる身体感覚です…

防御からの足さばき

とっさの反応で手で防御、 そこから足さばきのレッスンです。 手でガードしてから、 トントンと2歩。 歩法に慣れてきますと、防御と同時になっていきますが、一歩目を意識しますと慌ててしまいます。「まずは防御」→「そこから足さばき」の気持ちがポイント…

腕のねじり、橈骨と尺骨

腕の中でクロスする2本の骨。 「橈骨(とうこつ)」と「尺骨(しゃっこつ)」 親指側が橈骨で、小指側が尺骨。 手首から先、手のひらをねじる時には、 肘を固定して、橈骨と尺骨が交差するように回す。 前腕のねじりで上腕を動かすときには、 橈骨を軸に尺骨…

バランスを相手に伝える

防御の手、バランスの変化で身を守る感覚。 手首を相手に握られた状態で行います。 相手を動かすのではなくて、 自分を動かすように腕を伸ばす。 掴まれたところを接点にして、 バランスの変化を相手に伝えるレッスンです。

手と体のバランス

手を伸ばして、体を遠ざける。 手を縮めて、体を近づける。 手を上げて、体を下げる。 手を下げて、体を上げる。 末端で体幹を素早くコントロールする感覚。 手と体が「対」でバランスするイメージです。

腕の曲げ伸ばしで体重移動

右手を真横に伸ばしながら、 左足に体重移動。 左手を真横に伸ばしながら、 右足に体重移動。 手で壁を押して、 体を遠ざけるイメージです。 相手を押すのではなく、 自分を押す感覚がポイントです。

手で踏むようにバランス

片足立ちのバランス感覚。手のひらを地面に向けて、手で踏むように上下させます。台に支えてもらうイメージで、空気を押し付ける感じです。 「左足と右手」から「右足と左手」へ 「左足と左手」から「右足と右手」へ 左右の体重移動を手でコントロール。片足…

寝返りの転がりで肘打ち

肘打ちを支える体幹の感覚。 寝返りでゴロゴロするように、 肘を出す動作を背中で支えます。 寝返りで転がるラインを意識して、 アーチをなぞる感じです。 重みだったり、力感だったり、 背中で床を圧迫する感覚がポイントです。

指先で肩を動かす

肩の運動を、指先の動作で操作する感覚。 指を動かしながら、 手のひらの返し、 手首と肘の捻り、 腕の張りを意識します。 肩の前後・上下に合わせて、 脇腹の筋肉を感じてください。

素手の延長、棒の武器術

棒状の長いものを、重さで振り回さずにコントロールする感覚稽古。利き手で握る位置は、棒の重心。指先にのせて、左右のバランスがとれる場所です。 棒の先端、上下運動を腕の重みで操作。手首、肘、肩の連動がポイントです。基本の防御動作は素手のときと同…

ハッとしてからの二歩、三歩

とっさの防御。 ハッとした瞬間に、 パッと一歩さがる動きに動作をつなげます。 トントントンと、 歩きをとめません。 相手をつっぱねながら、歩く感覚です。