柔之術 武芯館

- 体のバランスで身を守る護身術 -

手首を掴まれたら、まずは重みで抵抗

 

相手から掴まれたら、とっさに後ろ体重で抵抗します。右手の手首を掴まれたら左足に、左手を掴まれたら右足に体重をのせて、半身になるように遠ざかる。例えるなら、子供が「ママ、おもちゃ買って」とダダをこね、手を引っ張られながらも座り込むような感覚。

 

まずは、相手の引っ張りに対して、自分の重みでバランスした状態を作ることがポイントです。こちらの抵抗で相手が膠着してから、肘を突き出すようにして握られた手首を外します。

 

掴まれている部分を動かそうとすると筋肉勝負になってしまいますので、スパナでネジを回すようなイメージで、肘の動きによって手首を回転させます。1本の指で握っている親指を攻めるように回すと、ポンっと楽に抜くことができます。