柔之術 武芯館

- 体のバランスで身を守る護身術 -

防御に適した腕の角度

 

前回は、体重を掛ける、重みを使う感覚と呼吸の連動をお話をしました。呼吸による姿勢の変化で重心位置を上げ下げ…「吸って上がり、吐いて下がる」というもの。

 

この重みの上げ下げを力として使って防御する。このとき、自分の腕を通して相手に伝えることになるのですが、腕の状態が甘いと、せっかくの力がバネのように自分の腕に吸収されてしまいます。

 

重みを伝える一番強い腕の角度は、手をまっすぐ“前ならえ”の状態から、手のひらの高さを変えずに、肘を曲げて脇に付くか付くかないかのとこ ろ。何度かお話しています「椅子のひじ掛けに寄りかかるように」という感覚です。この角度を維持しながら、自分の腕と相手の腕が触れた部分に圧力をかける 感じで、重みを乗せます。